第4回 mei ehara『Sway』

2022.03.11

歌のかたち

読みもの

歌のかたち

 

CDやレコード、カセットテープ。歌はいろんな「かたち」で聴き手の元にやってきます。歌だけでなく、ジャケットや歌詞カードのデザイン、素材、手触りにも目を向けてみると、つくり手のこだわりがもっと感じ取れるものです。インターネットでも手軽に歌を聴くことができるこの時代、それでも実物を手にしてよかったと感じる歌の「かたち」について目を向けてみるコラムです。

 

 

第4回 mei ehara『Sway』

 

 

 

 

仕事がいつもより早く終わった夜、だらだらと汗をかきながら一番町のLOOSE RECORDへ早足で向かった。目当ては、mei eharaのLPレコード『Sway』。すでに発売されていたCDは手に入れていたけれど、どうしてもレコードで欲しい理由があった。それは、ジャケットの絵。この絵は、台湾在住のイラストレーターである永岡裕介さんが手がけたもの。イメージがふわりとふくらむような画や、白い背景にすんと映える綺麗な色味に惹かれ、CDを手にした瞬間に永岡さんのファンになった。それが今度はもっと大きなレコードで発売されるというのだから、もう買うしかなかった。

 

帰宅して早速レコードを流しながらその大きなジャケットを壁に飾ってみると、まるで1枚の絵画のよう。大好きな音楽と絵を同時に手に入れることができる、レコードの真の素晴らしさをその時ようやく知ったのだった。

 

 

 

 


 

 

▷Sway収録曲『冴える』の視聴はこちら

 

 

mei ehara

1991年生まれ。複数の自主制作作品を制作した後は、カクバリズムよりファーストアルバム「Sway (2017)」、セカンドアルバム「Ampersands (2020)」を発表。音楽活動の他、文藝誌「園」を主宰・執筆、インタビュープロジェクト「DONCAMATIQ」の編集、ミュージシャンの写真撮影やデザイン、映像作品のプロダクションデザイン等の制作活動も行う。(オフィシャルサイトより)

 

mei ehara HP

 

 

永岡裕介

東京と台北を中心に活動しているイラストレーター。

 

永岡裕介  HP

 

 

記事を書いた人

伊藤 優果

SURUCCHAスタッフ・ライター

宮城県仙台市生まれ。大学生の頃にウェブマガジンの取材記事を執筆し、ことばを形にして人へ伝える喜びを知る。卒業後は地元の印刷会社に就職し、営業職を経験。紙や印刷技術が持つ無限の可能性に魅せられ、印刷はひとつの表現方法であると考えるようになる。現在はブライトにて、シルクスクリーン印刷所「SURUCCHA」のスタッフや、ライターとして勤務。心がけていることは「一刷入魂」。

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