第9回 浮『あかるいくらい』

2023.01.13

歌のかたち

読みもの

歌のかたち

 

CDやレコード、カセットテープ。歌はいろんな「かたち」で聴き手の元にやってきます。歌だけでなく、ジャケットや歌詞カードのデザイン、素材、手触りにも目を向けてみると、つくり手のこだわりがもっと感じ取れるものです。インターネットでも手軽に歌を聴くことができるこの時代、それでも実物を手にしてよかったと感じる歌の「かたち」について目を向けてみるコラムです。

 

 

第9回 浮『あかるいくらい』

 

 

 

 

このコラムでは2回目の登場となるミュージシャン、浮(ぶい)。なるだけ色々なミュージシャンのCDを紹介したいとは思っているけれど、昨年11月に発売されたアルバム『あかるいくらい』があまりにも素敵だったので、また取り上げたいと思う。

 

早速、何が素敵なのかと言えば、CDでありながらも一冊の本のように仕立てられているところ。その中には、歌詞がていねいに綴られているほか、作品に寄り添った写真や文章、日記などがおさめられている。

 

中でも、歌詞のことばは詩集のようで、CDを聴きながらそれを読んでみると、流れる音楽とともに一つひとつのことばがしっかりと伝わってくる。まるで私の目の前で歌ってもらっているような、お話してもらっているような。こちらとしても、しっかりと受け止めたいという気持ちになるし、いろんなことを想像しながら聴くことがとても楽しい。近頃は歌詞を見ながら曲を聴く機会がめっきり少なくなっていたけれど、何かをしながらではなく、ゆっくりと歌と向き合う時間の豊かさを教えてもらったことに心から感謝したい。

 

 

 

 


 

 

▷『あかるいくらい』収録曲の視聴はこちら

 

浮(ぶい)

米山ミサによるソロユニット。2018年頃から「浮」としてギターの弾き語り、作詞曲を始める。2019年、FABIENNEより1stAlbum”三度見る”​をリリース。2020年、白と枝、松井亜衣とユニット”ゆうれい”を結成。2021年、藤巻鉄郎(ds)、服部将典(cb)とトリオ”浮と港”の活動を開始。2022年11月1日、Sweet Dreams Pressより2nd Album”あかるいくらい”リリース。(浮 HPより)

 

HP

Instagram

Twitter

YouTube

 

記事を書いた人

伊藤 優果

SURUCCHAスタッフ・ライター

宮城県仙台市生まれ。大学生の頃にウェブマガジンの取材記事を執筆し、ことばを形にして人へ伝える喜びを知る。卒業後は地元の印刷会社に就職し、営業職を経験。紙や印刷技術が持つ無限の可能性に魅せられ、印刷はひとつの表現方法であると考えるようになる。現在はブライトにて、シルクスクリーン印刷所「SURUCCHA」のスタッフや、ライターとして勤務。心がけていることは「一刷入魂」。

関連の記事0 8

第1回 バレーボウイズ『なつやすみe.p』

第2回 浮『つきひ』

第3回 イ・ランと柴田聡子『ランナウェイ』

第4回 mei ehara『Sway』

第5回 たけとんぼ『春はまだか / 旅の前』

第6回 高山燦基『cassette』

第7回 井手健介『停泊』

第8回 大滝詠一『EACH TIME』

編集室おすすめ7 1

Vol.9 伊藤若冲『鳥獣花木図屏風』

Vol.6 今年の作品集

Vol.8 斎藤真一『紅い陽の村』

Vol.5 濃い布地に刷る

Vol.7 ベン・シャーン『一篇の詩の最初の言葉』

Vol.4 電解マーキング

イチトニ編集室とは

イチトニ編集室は、様々なヒト・モノ・コトにまつわる「一歩目二歩目」をテーマにしてご紹介していくWEBメディアです。1TO2 BLDGのスタッフが編集者となり、個人や事業者の昔から現在、新しく生まれたモノや古くから続くモノなど、私たちの目線で見て、面白いな、知ってもらいたいな、と思ったことを記事にしていきます。

編集室おすすめ7 1

ムギとコメの日常

ムギとコメの日常

編集室の公式アカウント