Vol.8 一筆せんを作る

2023.04.28

SURUCCHA実験室

読みもの

『 SURUCCHA LABO -シルクスクリーンの実験室- 』

 

1TO2BLDG.3階にある、シルクスクリーンのワークスペース「SURUCCHA(スルッチャ)」が担当する、シルクスクリーンを楽しむための印刷実験コラム『SURUCCHA LABO -シルクスクリーンの実験室-』。

 

「シルクスクリーンって何?」という初心者の方から、「シルクスクリーンはやったことがあるから、もっとレベルアップしてみたい」という方まで!シルクスクリーンにもっと興味を持っていただけるような、印刷実験の模様をお届けします。

 

今回はシルクスクリーンで紙に印刷をして、一筆せんをつくってみます!

 

 

Vol.8 一筆せんを作る

 

シルクスクリーンは、Tシャツやトートバッグなどの布製品の印刷に用いられることが多いです。しかし、実は紙や木にも印刷することが可能!意外と万能な印刷方法なのです。

 

紙に印刷することができるので、ポストカード、便せん、メッセージカード、ポチ袋、本のしおり…など、アイデア次第でオリジナルの紙雑貨をつくることも可能!紙もの好きさんには、きっとたまらないはず。オリジナルの便せんで手紙を書いたら、受け取った方にも喜んでもらえそうです。

 

今回の実験室では、シルクスクリーンでの紙雑貨づくりチャレンジの第一歩として、ひとことメッセージを添えるのにちょうどいい「一筆せん」づくりに挑戦してみます!

 

 

 

原稿を作る

 

 

まずは原稿作成からスタート。SURUCCHAでのシルクスクリーンは手描きの原稿でも大丈夫!コピー用紙にマジックペンで、さらっと原稿を描いてみました。とてもシンプルな原稿ですが、手描きだときっと味が出る(はず!)。完成した後にきれいにカットできるように、トンボ(カットするラインの印)をつけてみたので、一緒に印刷することにします。

 

 

 

 

 

 

製版して版を張る

 

 

原稿を読み取りフィルム状の版を製版したら、フレームを組み立てセットします。

 

 

 

 

 

紙をセットする

 

今回使用した紙は、3種類。1つのデザイン・1色のインクでも、紙の色や種類が異なると、印象がガラッとかわり楽しいです。印刷代も抑えることができるので、ちょっとお得な裏技でもあります。

 

 

 

 

 

印刷する

 

 

使用する3種類の紙に合いそうなインクはどれだろうな…と頭を抱えること5分。ネイビーのインクに決定!豊富なカラーバリエーションの中から1つのインクを決めるのって、なんと悩ましいことなのでしょうか。もちろん2色以上選ぶことも可能なので、色違いなどもお好きに作れますよ。

 

 

 

 

インクを置いて、刷ります。

 

 

 

 

完成!とっても簡単です。一部ちょっとにじんでしまいましたが、カットする部分なので全然大丈夫!

 

 

 

乾燥させて、カットしたら完成!

 

 

 

 

ドライヤーで乾かすこと、2〜3分。乾いてインクが定着したら、一緒に印刷したトンボのラインに合わせてカットし完成です。インクの手触りがぽこぽこしていて、手作りの温かみのある仕上がりになりました。

 

 

 

シルクスクリーンで、気軽にオリジナル紙雑貨をつくろう!

 

手紙を書く時に、送る相手のことを思って一筆せんから手作りしてみるのも良いものだなあと感じました。1つ1つ仕上がりの表情が違うのも、味があって可愛く思えてきます。これがまさに、手作りの良さってやつですね!

 

ぜひ皆さんも、こんなものつくってみたい!など、アイデアがありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいね。お待ちしております。

 

 

 

 

 


 

シルクスクリーン印刷所 SURUCCHA

仙台市青葉区片平1-3−35 1TO2BLDG.3F

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記事を書いた人

伊藤 優果

SURUCCHAスタッフ・ライター

宮城県仙台市生まれ。大学生の頃にウェブマガジンの取材記事を執筆し、ことばを形にして人へ伝える喜びを知る。卒業後は地元の印刷会社に就職し、営業職を経験。紙や印刷技術が持つ無限の可能性に魅せられ、印刷はひとつの表現方法であると考えるようになる。現在はブライトにて、シルクスクリーン印刷所「SURUCCHA」のスタッフや、ライターとして勤務。心がけていることは「一刷入魂」。

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