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Vol.4 電解マーキング|読みもの|それいけイチトニ編集室

Vol.4 電解マーキング

2022.08.27

SURUCCHA実験室

読みもの

『SURUCCHA LABO -シルクスクリーンの実験室-』

 

1TO2BLDG.3階にある、シルクスクリーンのワークスペース「SURUCCHA(スルッチャ)」が担当する、シルクスクリーンを楽しむための印刷実験コラム『SURUCCHA LABO -シルクスクリーンの実験室-』。

 

「シルクスクリーンって何?」という初心者の方から、「シルクスクリーンはやったことがあるから、もっとレベルアップしてみたい」という方まで!シルクスクリーンにもっと興味を持っていただけるような、印刷実験の模様をお届けします。

 

4回目の実験は…「電解マーキング」

 

 

Vol.4 電解マーキング

 

 

 

 

「電解マーキング」って?

このタイトルを見て、きっと疑問に持たれる方も多いと思います。私も初めて聞いた時は「なんだろう…なんか怖そう」という印象を持ちました。ご安心ください。全く怖いものなんかではなく、とても便利で楽しいものでした!

 

今回取り上げる「電解マーキング」とは、ステンレスをはじめとする金属へプリントする方法。シルクスクリーンと同じようにフィルムの版を使用するのですが、インクは使わず、なんと電気の力を使って黒く印字できちゃうのです。電解マーキングは、すでにSURUCCHAでも多くの方が体験してくださっていますが、まだ体験したことないよ、という方々へ向けて紹介してみたいと思います!

 

 

電解マーキングとは

 

電解マーキングは電気の力を使ってプリントするのですが、どんな仕組みなのでしょうか。電解マーキングの機械メーカーさんのHPには、こんな風に書いてあります。

 

電解マーキングとは、通電性のある金属面に専用の電解液を使って通電させ、表面に化学変化を起こすことにより、マーク・文字を定着させるマーキング方式です。(引用:株式会社ラスカム

 

ちょっと分かりづらいですよね。簡単に言うと、ステンレスなどの電気を通す金属を、電解液という液体で電気を通し腐食させて印字する方法です。金属の表面が変色するため、擦ったり洗ったりしても取れません!ステンレス製のカトラリーなどへの印字に、ぴったりなプリント方法です。

 

では、早速やってみましょう!

 

 

 ステンレストレーにプリントしてみよう

 

①原稿を用意する

 

まずはシルクスクリーンと同じように、プリントしたい絵柄の原稿を用意します。手描きの紙原稿でも、データでもどちらでもOKですよ。今回はステンレス製のミニトレーに、クロワッサン柄をプリントしてみたいと思います。

 

 

 

用意した原稿を製版(フィルム状の版にすること)します。

 

 

 

 ②製版したフィルム状の版をトレーに貼り付けセッティングする

 

 

 

 

③電解液をたっぷり付けて、フィルムの上からなぞる

 

 

電気を通す電解液をペン型のマーカーにたっぷり付けます。

 

 

 

そして、なぞります。

 

 

 

すると、少しなぞっただけで絵柄が黒くプリントされてきました!

 

 

 

④フィルムを剥がして、完成!

 

フィルムの版を剥がして表面を軽く拭き取れば、あっという間に完成!

 

 

 

 

意外とかんたん!電解マーキング

 

電解マーキングはインクを使わないので、実はシルクスクリーンよりも簡単にできちゃいます。シルクスクリーンはまだ難しいかな?という小さなお子さまでも、電解マーキングなら一人でチャレンジできるかもしれません!(お家の方と一緒に来てくださいね)

 

お店に来てから絵を描いてすぐにプリントすることもできますので、ぜひ!気軽に遊びにきてくださいね。

 

 


 

シルクスクリーン印刷所 SURUCCHA

仙台市青葉区片平1-3−35 1TO2BLDG.3F

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記事を書いた人

伊藤 優果

SURUCCHAスタッフ・ライター

宮城県仙台市生まれ。大学生の頃にウェブマガジンの取材記事を執筆し、ことばを形にして人へ伝える喜びを知る。卒業後は地元の印刷会社に就職し、営業職を経験。紙や印刷技術が持つ無限の可能性に魅せられ、印刷はひとつの表現方法であると考えるようになる。現在はブライトにて、シルクスクリーン印刷所「SURUCCHA」のスタッフや、ライターとして勤務。心がけていることは「一刷入魂」。

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