用の美通信
毎日の暮らしに欠かせない日用品。一日に何度も手にするものだから、使い心地が良く、私の暮らしにすっと馴染む美しさを持つものが良い。私がこれまでに出会った機能性・デザインがともに優れたプロダクトや、愛用している日用品について紹介していくコラムです。
Vol.5 釜定「栓抜き」
毎日の暮らしの中で何気なく使用頻度の高いアイテムである”栓抜き”。私は何年か前に盛岡を訪れた際に見つけた南部鉄器の老舗、釜定(かまさだ)の栓抜きを愛用している。
シンプルながらもどこか民藝の中に北欧の雰囲気を感じられるデザインに魅了され購入。聞くところによると、フィンランド在住経験のある三代目がデザインと制作を手掛けているそう。手に馴染むフォルムもお気に入り。
釜定は盛岡市の紺屋町という昔ながらの街並みが残るエリアに店舗を構える南部鉄器の老舗工房。雰囲気のある店内に入ると鉄瓶や道具がずらりと並び、その設えにもワクワク。
伝統工芸に現代の暮らしにも馴染むデザインを取り入れることは工芸を後世に継いでいく要素としても大切だと感じる。
栓抜きは、父の日などの贈り物にもおすすめの逸品。
釜定(かまさだ)
盛岡市紺屋町に工房を構える南部鉄器工房。
岩手県盛岡市紺屋町2−5
記事を書いた人
渡辺 沙百理
CAFEMUGI スタッフ ・ イベントプランナー
宮城県大崎市生まれ。東北芸術工科大学生産デザイン学科卒業後、仙台市内のインテリアやアパレルショップを展開する会社に入社。13年間店長職や本部職に携わり、店舗運営や企画、国内外の仕入れを担当。 2016年に退職した後、知人が運営するコミュニティスペースでのイベントに魅了され、翌年からイベント企画をスタート。2017年よりブライトに勤務。CAFE mugiのスタッフの他、「イチとニ市」や「1が2になる学校」などの企画を担当。同時期にフリーランスでイベント企画業、「PLANNING LABORATORY」を開業。ワクワクする気持ちを忘れずに、ヒトやモノ・コトを繋ぐ場づくりが好き。2足のわらじとして様々な場所に出没中。
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