用の美通信
毎日の暮らしに欠かせない日用品。一日に何度も手にするものだから、使い心地が良く、私の暮らしにすっと馴染む美しさを持つものが良い。私がこれまでに出会った機能性・デザインがともに優れたプロダクトや、愛用している日用品について紹介していくコラムです。
Vol.6 マーク・ニューソン「DISH DOCTOR」
毎日食器を洗った後はすぐに水気を拭き取って食器棚にしまう人もいれば、一時的にディッシュラックなどで乾かしてからしまう人と分かれるのではないだろうか。私は圧倒的に後者で、ふきんで拭くのが面倒というズボラさももちろんあるけれど、長年洗ったお皿はここへ!という定位置がある。
オーストラリアのプロダクトデザイナー、マーク・ニューソンがデザインしたディッシュラック、その名も「DISH DOCTOR(ディッシュ ドクター)」。このディッシュ ドクターとの出会いは、働いていたインテリアショップのキッチン雑貨コーナー。赤・緑・白の3色が棚に並んで鎮座しており、その存在感には密かに憧れていた。
1998年よりイタリアのMAGIS社で作られているこのプロダクトは、近未来的なフォルムや色使いで、インテリアとして目を引くだけでなく、実用性にも優れている。カトラリー類を立てて乾かせるスペースがあったり、自由に食器を置けるように配置された突起など、使いやすさも優れているところが魅力。パッケージもカッコよくデザインされているので、新しい生活を始める方への贈り物にもおすすめ。
Marc Newson マーク・ニューソン
オーストラリア出身、プロダクトデザイナー。シドニーのアートスクールを卒業後、1980年代に東京に滞在し、家具メーカーのイデーでデザイナーとしてのキャリアをスタート。マーク・ニューソンの作品は数々の美術館でコレクションされ、文字通り時代を代表するデザイナーとして活躍。(参考:IDEE HP )
記事を書いた人
渡辺 沙百理
CAFEMUGI スタッフ ・ イベントプランナー
宮城県大崎市生まれ。東北芸術工科大学生産デザイン学科卒業後、仙台市内のインテリアやアパレルショップを展開する会社に入社。13年間店長職や本部職に携わり、店舗運営や企画、国内外の仕入れを担当。 2016年に退職した後、知人が運営するコミュニティスペースでのイベントに魅了され、翌年からイベント企画をスタート。2017年よりブライトに勤務。CAFE mugiのスタッフの他、「イチとニ市」や「1が2になる学校」などの企画を担当。同時期にフリーランスでイベント企画業、「PLANNING LABORATORY」を開業。ワクワクする気持ちを忘れずに、ヒトやモノ・コトを繋ぐ場づくりが好き。2足のわらじとして様々な場所に出没中。
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